記念講演

研究課題

脳の発達から考える教育と子どものウェルビーイング
~ 自分で未来を切り開く力を育む ~

日 時

令和7年9月14日(日) 午前9時

東北大学百周年記念会館 川内萩ホール [MAP]

講演者

細田 千尋(ほそだ ちひろ)氏

東北大学 准教授

東北大学 加齢医学研究所脳科学部門 認知行動脳科学研究分野及び大学院 情報科学研究科 准教授
東京医科歯科大学大学院医歯学総合博士課程修了。博士(医学)
国立精神神経医療研究センター流動研究員、(株)国際電気基礎通信研究所ATR 専任研究員、東京大学大学院総合文化研究科特任研究員、JSTさきがけ専任研究員などを得て、現職。
内閣府 ムーンショット研究目標9プロジェクトマネージャー
内閣府・文部科学省が決定した“破壊的イノベーション”創出につながる若手研究者育成支援事業(JST創発的研究支援)研究代表者。
仙台市教育局学びの連携推進室「学習意欲の科学的研究に関するプロジェクト委員会」委員、日本ヒト脳マッピング学会委員、国立大学宮城教育大学附属小学校運営指導委員、Editorial board member of Frontiers in Computational Neuroscienceを務める。

講演の概要

小学生の時期は、子どもが読み書き計算などの基礎的な学力を身につけ、友達との関わりから社会性や自尊心を育む重要な時期です。この時期の脳は、白質の増加や灰白質の再編といった変化が起こり、注意力や記憶力、計画性などが着実に発達します。一方で前頭葉の発達を考慮するとまだまだ未成熟な部分も多くあります。本講演では、小学生の子どもたちの脳がどのように成長し、どのような経験が認知能力(学力含む)や非認知能力の向上、心の成長、さらには毎日の幸福感に影響を与えるのかについて、最新の脳科学研究の知見をもとに解説します。また、子どもたちが充実した学校生活を送り、健やかに成長していくために、親や家庭ができる具体的な関わり方についてもご紹介します。

ファシリテーター

くろだ      のりこ     
黒田 典子 氏
フリーアナウンサー・防災士

【プロフィール】
仙台市在住。会社員を経てフリーアナウンサーに。パーソナリティー、CMナレーターとして各局に出演。また、オンライン青森ねぶた祭り、マーチングバンド・バトントワリング東北大会、 仙台七夕花火祭のMCなど、東北各地での臨機応変な司会に定評がある。 「ぼうさいNURIE」クリエイター、デジタル庁認定Well-beingファシリテーター。

ファシリテーターとして

 子どもの幸せを願う親にとってできるアプローチがどこにあるか。
子どもを真ん中にした仙台市のPTA活動の取り組みを見続けてきた中で、思考と環境が幸福度に直結していることに気づく場面もありました。多くの課題解決の糸口となるテーマと細田先生のご研究を、わかりやすくお伝えできるようつとめたいと思います。
質問などでのご参加もお待ちしています。この貴重な機会に感謝いたします。