主催者からのご挨拶

杜の都・仙台へようこそお越しくださいました。
その名の通り青葉山や広瀬川に囲まれたこの会場は、自然と人との深いつながりを感じていただける場所です。
この地で「第57回 日本PTA東北ブロック研究大会 仙台大会」を開催できますことを、大変うれしく思います。
また仙台市は、古くから「学都」と称され、数多くの高等教育機関に恵まれた、教育文化の根づくまちでもあります。
変化の激しい現代においては、人と人との心のつながりを改めて見つめ直し、子どもから大人まで、誰もが安心して自分らしく過ごせる居場所が求められます。
その第一歩を、ここ学都・仙台の地で、見つけ出していけたらと願っております。
持続可能な地域づくりについて、皆さまと考えを深める貴重な機会となれば幸いです。
たくさんの気づきや学びが、子どもたちの未来につながることを信じて、ともに歩んでいきましょう。
実行委員長からのご挨拶

「劇的な変化の中で、人々の心の繋がりを再構築し、子どもから大人まで誰もが安心して自分らしくいられる未来(居場所)を仙台で見つけだす。」SDGs 仙台 伊達の ガンバっぺ 作戦
子どもたちの居場所を守り、大人たちの交流の場を広げる活動を東北の仲間へ!
この言葉を掲げ、仙台大会開催に向け、実行委員一同は大変多くの皆さまから真摯なご意見、ご助言、お力添えをいただいて参りました。
持続可能な大規模大会の在り方を求め、継続すること、改善することを意識し、
私たち大人が、予測できない変化の中でも持続可能(= サステナブル)な未来を描きたい。
家庭・学校・地域の橋渡し役として、PTAは子供を育む理想的な環境を実現するために、無くてはならないチーム組織です。
子どもを地域の真ん中において、家庭と学校、地域が一体となった三位一体の環境を整えていくためには、社会全体で子どもを育てる環境づくり、持続可能な地域づくりをPTAとして担う活動
コロナ禍を経て、当たり前に交流できた、絆を結べた時代の恩恵を痛感し、子どもも大人も、生き生きと安心して繋がり生きることのできる社会・居場所を創っていく活動
ここ伊達な街仙台で、その方策・方向性について思いを共有し、語り合い未来を切り拓く取り組みを追求したいと考えました。
まずは私たち大人が楽しみながら笑顔で活動し、ワクワクするPTA活動、自己成長し感動を共有できるPTAを目指したいものです。子どもたちに素敵な大人の姿を見てもらうことで、子どもたちの自己肯定感がさらに高まることを期待します。家庭・学校・地域・関係諸団体との協働によって、それぞれの居場所の確認、ウェルビーイングの実現を学び結びつけて行きましょう。
予測できない変化に対応するために自らの学びをアップデートするにはPTA東北ブロック仙台大会での学びが最適なのではないでしょうか。
仙台で織りなす「未来」〜居場所をつくるS.D.G.sプロジェクト〜
大会スローガンを念頭に
私たちの活動の意義をこの大規模大会で再確認。伊達な街、杜の都仙台で皆さまお会いできる事を楽しみにお待ちしております!
仙台市長からの祝辞

第57回日本PTA東北ブロック研究大会仙台大会が、東北六県から大勢のPTAの皆さまをお迎えし、この仙台の地で盛大に開催されますことを、心よりお祝い申し上げます。
また、日頃よりこどもたちの健やかな成長と、よりよい教育環境づくりのために尽力されているPTA関係者の皆さまに、仙台市を代表して深く感謝申し上げます。
本大会のテーマである「仙台で織りなす未来~居場所を創るSDGsプロジェクト~」は、まさに現代社会が求めている大変意義深い視点であると受け止めております。誰一人取り残さないというSDGsの理念のもと、こども一人ひとりの個性や尊厳を大切にし、地域全体で安心して過ごせる「居場所」を創り上げていこうとするこの取り組みに、私ども自治体としても深く共感するところであります。
本市におきましては、「こども・若者が自分らしく幸せに生きられるまち」「みんなで支える子育てが楽しいまち」の実現を目指し、こどもの居場所づくりや、地域全体で子育てを支える社会の風土づくりに取り組んでおります。たとえば、こどもや若者がまちづくりについて対話を重ねながら提案の実現に向けて取り組む「こども・若者会議」や、こどもたちが主体的に社会に参画し、学びを通じた成長を支援する「子ども参画型社会創造支援事業」などを通じて、こどもが自ら考え、発言し、社会の一員として参画する力を育んでいます。
また、「仙台版コミュニティ・スクール」では、学校運営協議会で検討・協議を重ね、保護者や地域の皆さまと学校がともにこどもを育てるビジョンを共有し、協働による学校運営の体制を整えております。PTAをはじめとする地域の皆さまが主体的に関わってくださることで、学習や体験活動の支援、防犯・防災活動など、学校だけでは実現が難しい多様な支援が可能となり、こどもたちにとって豊かな学びの環境が生まれています。
こどもたちが安心して学び、健やかに成長していくためには、大人自身が学び続ける姿勢を示すこと、そして地域・学校・家庭が手を携え、ともにこどもたちを支えることが何より重要です。そうした意味においても、PTAの皆さまのご協力は欠かすことのできない、極めて大切なものであると強く感じております。
本大会では、組織運営、家庭教育、地域連携、健康安全、人権教育という五つの分科会に加え、東北大学加齢医学研究所の細田千尋准教授による記念講演「脳の発達から考える教育とこどものウェルビーイング」を通じて、各地域の実践や課題、工夫を共有し合いながら、今後の活動に生かす貴重な学びの機会となるものと期待しております。
本大会が、東北各地におけるPTA活動のさらなる活性化と、こどもたちのより良い未来を築くための新たな一歩となることを心より願っております。本市としましても、ここにお集まりの皆さまと今後とも手を携え、こどもたちの笑顔あふれる社会の実現に向けて歩んでまいりたいと存じます。
結びに、第57回大会のご盛会と、皆さまの今後ますますのご健勝とご活躍をお祈り申し上げ、私からの歓迎の言葉とさせていただきます。
仙台市教育委員会 教育長からの歓迎のことば

第57回日本PTA東北ブロック研究大会仙台大会の開催にあたり、心よりお祝い申し上げます。東北各地より多数のPTA関係者の皆さまを仙台の地にお迎えできましたことを、たいへんうれしく、また光栄に存じます。
併せて、本大会の開催に向けてご尽力いただきました関係者の皆さま、そして日頃より、こどもたちの健やかな成長とよりよい教育環境づくりのためにご尽力いただいておりますPTAの皆さまに、心より敬意と感謝を申し上げます。
今、社会が大きく変化する中で、私たち大人に求められているのは、こどもたち一人ひとりの心の声に丁寧に耳を傾け、安心して自分を表現できる場を、家庭・学校・地域が協働して築いていくことです。こどもたちが自分の思いを言葉にできるようになるためには、私たち大人が対話を恐れず、日常の中で心を通わせ、耳を澄ませる姿勢を持ち続けることが大切です。
家庭、学校、地域が「つながり」と「対話」のある関係であることが、こどもたちの笑顔と安心感につながっていくと、私は確信しています。その意味でも、本大会における分科会や懇談の場は、「つながり」と「対話」を深める貴重な機会であり、参加された皆さまにとって実り多き時間となることを願ってやみません。
国においても、こどもたちの心身の健やかさや幸福感、いわゆる「ウェルビーイング」を重視した教育施策が進められています。学校現場でも、こどもたちが安心・安全のもとで自分らしく学び、成長できる環境づくりがますます求められております。仙台市教育委員会としましても、そうした変化を受け止め、新たな学びへの挑戦を進めております。例えば、「国際的な視点に立った教育の推進」を重点施策のひとつとし、ALT(外国語指導助手)の全校配置や新教科の創設に取り組んでおります。こどもたちが外国語や異文化に触れることを通じて、多様な価値観を理解し、国際社会の一員として考え、行動できるような力を養っていけるよう努めております。
他者との対話を通してこどもたちが理解を深め、自らのあり方を模索し、よりよい生き方を見出していく力を育むことができれば、その笑顔はさらに輝きを増していくことでしょう。
東北各地の皆さまが集まるこの機会に、さまざまな視点から教育の今日的課題について協議を行い,交流を深められますことは大変意義深いことであり,研鑽を積む貴重な機会であります。本大会が,参加された皆さまにとって,それぞれの地域でのPTA活動のなお一層の発展につながることを願っております。
結びに、本大会の成功と、各PTAの皆さま、そして、すべての関係者の皆さまのご健勝と今後のさらなるご活躍を心よりお祈り申し上げ、私からの祝辞とさせていただきます。